フライアッシュを用いたコンクリ一トの中性化に及ぼす暴露条件の影響

本報告はフライアッシュを使用したコンクリートの中性化についての測定結果を取りまとめたものである.シリーズⅠでは、暴露地、フライアッシュの種類、置換率における比較を行った.シリーズⅡでは、供試体の向き、設置場所、設置条件、調合条件における比較を行った.その結果、シリーズⅠにおいては、屋外暴露の場合、地域による中性化の差はあまり見られず、屋内と屋外の中性化速度係数の比は既往の実態調査結果より小さくなり、また、同一水結合材比では、フライアッシュの種類による中性化の差は認められなかった.シリーズⅡでは、中性化速度係数は屋外に置いて屋根なしより屋根ありのほうが大きい値を示し、また、建物の南側より北側のほうが小さい値となった.     

エコセメントコンクリ一トの流動化効果に関する実験的研究

エコセメントを用いたコンクリートは、一般のコンクリートより単位水量が増加し、スランプの経時変化も大きくなる傾向がある.本研究はエコセメントコンクリートにおよぼす流動化剤の流動化効果について、2種類の実験を行った.Phase.1では流動化剤添加量を変えた実験を行い、添加後のスランプ増大量、圧縮強度、耐久性について普通ポルトランドセメントと比較し、同等の流動化効果が得られることを明らかにした.Phase.2ではスランプロスしたコンクリートに流動化剤を後添加した場合のスランプ回復効果について実験を行い、Phase.1同様に普通ポルトランドセメントと同等の効果があることを明らかにした.     

仮名草子と中国の通俗小説の比較―「竹斎」と「老残遊記」から見る

<正>1はじめに授業で仮名草子について勉強したことがあって、いくつの作品の勉強を通して、中国の通俗小説と似ているところがあることに気づいて、実際に、どんなところが同じか、どんなところに違うか、筆者は非常に興味を持ってきた。従って、本論文で中日両国からの二つの文学分類の相違点を追求したい。仮名草子である「竹斎」と中国晩清時代の通俗小説である「老残遊記」から比べに行きたい。2「竹斎」と「老残遊記」を選ぶ理由もちろん、一番目の理由は「竹斎」が仮名草子で、「老残遊記」が中国の通俗小説である。もう一つの理由は主人公が二人とも昔の医者である。つまり、医者という視角は同じである。     

改定JASS 5における再生骨材コンクリ一トの規定の概要

日本建築学会建築工事標準仕様書JASS 5鉄筋コンクリート工事が2009年2月に大改定された.今回の改定では、新技術の取込みはもとより、エコセメントや再生骨材コンクリートの節の新設などによる環境配慮への取組みの強化、かぶり厚さなどの規定の検査方法の充実、計画供用期間の級の超長期への対応や耐久性向上にかかわる乾燥収縮率*ヤング係数*許容ひび割れ幅などのコンクリートの品質基準の設定、調合強度の定め方の合理化を目指した構造体強度補正値(S値)の適用の拡大など、きわめて多岐にわたっている.また、水密コンクリートをはじめ特別な仕様のコンクリートについて、より実情に即した形で規定の充実が図られている.この報告は、そのうち、再生骨材コンクリートに関する規定について紹介する.     

川端康成と彼の文学の原郷——■草

<正>0はじめに川端康成の作品の中に■草に関する作品が数多くあるので、「■草もの」という言い方が現れる。「草もの」は昭和4年12月から翌年の5月まで連載した新聞小説『■草紅団』、『虹』、『■草姉妹』などの作品である。川端康成は何故■草を愛していたのであろうか。■草は何故川端康成の取材地になったのであろうか。本稿では小説の風土、及び小説の地域文化などの面から分析し、小説を考察したいと思う。■草の風土的研究と川端の経験から、     

徐福伝説---中日文化交流史の一断面

ここ20数年、徐福についての研究はブームになった。しかし、歴史上には、徐福という人は本当にいるのか、彼は本当に日本にたどり着いたのか、日本に与える影響が大きいのか、これらの点をめぐって、学者たちはそれぞれ違う疑問を持っている。本論文はこれらの疑問点を主眼において、歴史の資料と残された遺跡を調べた以上、自分の意見を提出する。     

「ヴィヨンの妻」における妻の心理変化に対する一考察——《维荣之妻》中妻子心理变化之考察

筆者は日本文学史の授業をきっかけにして無頼派の代表人物――太宰治に興味を持ってきて、彼の作品がなぜ虚無的?頽廃的な社会感覚に満ちているのか、彼自身がなぜ若いうちに自殺の道を選んだのか…いろいろな疑問があった。そして、彼が1947年、すなわち自殺する前の一年に書いた短編小説、「ビィヨンの妻」に注意を払い、拝読した。作者が男なのに、女性独白の小説を書くなんて、少し変だと思った。「ビィヨンの妻」を読み終わり、一番印象に残るのはやはり主人公の「妻」だったが、最初、家庭観念の強い、夫の前で弱々しかった彼女が、なぜ家から離れ、さらに「人非人でもいいぢゃないの。私たちは、生きてゐさえすればいいのよ」という話も出てきたのか、彼女の心理がいったいどう変化してきたのか、ということに深く興味を持つようになったのである。本論はまず創作背景を考察して、あらすじを整理する。それから、先行研究を踏まえ、「妻」の心理変化を分析してみる。     

黄色と紫色から見た中日の伝統文化相違——高貴の観念を中心として

本文は対比と例を挙げる方法を採用して、色彩中の黄色と紫色を例にして、高貴の象徴文化を中心として、中日における黄色の伝統文化象徴、中日における紫色の伝統文化象徴、黄色と紫色の色彩語から見た高貴の観念から中日伝統色彩文化を分析する。中日の色彩文化の相違を反映した上で、それ上に中日伝統文化の理解と交流を促進しようとする。     

日本語の連体修飾語の漢訳について

翻訳というものは、相異なる二つの言語間の人たちを交流させる重要な手段である。日本作品の翻訳に関して、中国の翻訳者はみな「信」(原文に忠実)·達(訳文に誤りがなく)·雅(訳文として美し)」という高い水準を目指す。しかし、「信」の一言でも、そんなに容易く実現できるものではない。周知のように、日本語は〈S+O+V〉型の言語である。その連体修飾語は被修飾語の直前に位置する。この点で、中国語の「定中構造」(定語+中心語)という語順が一致するから、一般的にいえば、日本語の簡単な連体修飾語を中国語の「定中構造」に直訳すればいいが、複雑な連体修飾語を中国語の「定中構造」のように訳したら、中国語らしく中国語になれない。実は、日本語の連体修飾は中国語の「定中構造」とは共通点もあれば、相違点もある。中国人の日本語学習者はその相違点がはっきり分からないと、よく日本語の連体修飾語を誤訳する。本稿は連体修飾における両言語の異同について考察した上で、「信」という基準にしたがって、日本語の連体修飾語の漢訳の方法を探ってみたい。     

資源環境の保全をめざした二次副産材を導入するコンクリ一ト材料の発展的利用に関する研究

日本では,21世紀半ばに人工の固体物質の代表である解体コンクリート塊の排出量がピークを迎えると同時に,最終処分が困難になる状況が想定されていることから,コンクリート材料の完全資源型の利活用要求はより一層高まるといえる.本研究は,副産微粉,再生骨材などの二次副産材を積極的に混和し,同一産地*種類型の調合条件のもとで,コンクリートの物性改善,資源有効利活用を目的としたコンクリートを製造し,その基礎的物性の評価と環境影響評価を行い,環境保全に資するコンクリート材料の発展的利用のあり方を検討した.     

掺合料对C60高性能混凝土力学性能影响

通过混凝土力学性能的试验,研究粉煤灰和矿粉对混凝土力学性能的影响规律,确定粉煤灰和矿粉掺量的适宜比例.试验结果表明:结合本次试验得出高性能混凝土劈裂抗拉强度与抗压强度拟合公式∫pl=0.1583∫cu 0.762,相关系数为0.89;粉煤灰掺量23%、矿粉掺量10%的混凝土为较佳配合比.     

粉煤灰混凝土优化配制技术研究

通过改善骨料的级配并建立粉煤灰掺量与水胶比之间的关系,优化粉煤灰混凝土的配制技术。以配制C30混凝土为例,试验结果表明:采用该技术配制的粉煤灰混凝土抗压强度发展与普通硅酸盐水泥混凝土相当,且具有更优异的抗渗透性能。     

粉煤灰砌筑干粉在砌体结构中的应用试验研究

对粉煤灰砌筑干粉砌体进行轴心抗压试验,并将其与粉煤灰砖普通水泥砂浆砌体从裂缝发展特点和变形规律、抗压强度、应力-应变曲线、弹性模量和泊松比等方面进行比较分析,研究粉煤灰砌筑干粉在砌体结构中的应用。结果表明,粉煤灰砌筑干粉能够替代普通水泥砂浆,为粉煤灰砌筑干粉推广应用提供了理论依据。     

基于饱和面干骨料的粉煤灰混凝土配合比设计与性能研究

通过试验研究不同掺量粉煤灰混凝土的配合比设计及其性能的变化规律,主要包括粉煤灰替代量变化对混凝土初终凝时间、早期开裂和强度的影响,证实随着粉煤灰掺量增加,粉煤灰混凝土初终凝时间延长,早期抗裂性提高。粉煤灰掺量增加对混凝土早期强度降低较多,但后期强度提高幅度相对较大。基于饱和面干骨料配制的大掺量粉煤灰混凝土在56dH时可基本达到设计强度。     

纤维高强混凝土抗剪强度试验研究

进行了纤维高强混凝土的抗剪强度和立方体抗压强度试验,研究了在高强粉煤灰混凝土中掺入不同类型和不同体积率的钢纤维及掺入不同体积率的聚丙烯纤维对高强粉煤灰混凝土抗剪性能的影响。     

高掺粉煤灰面板混凝土耐久性的研究

针对面板混凝土需要简化温控、提高抗裂和耐久性的要求,提出高掺粉煤灰与掺入GTA高性能减水剂共同作用的混凝土制备方法,并进行了混凝土强度、极限拉伸值、抗渗性和抗冻性的试验研究.结果表明,在高掺粉煤灰时,GTA高性能减水剂的应用提高了面板混凝土的抗裂性,其中极限拉伸值提高了14%.同时,混凝土抗冻性可大于F100,抗渗性提高到W18,表明高掺粉煤灰面板混凝土的耐久性能够满足设计需要.     

纤维高强粉煤灰混凝土抗剪强度试验研究

通过进行纤维高强混凝土的抗剪强度和立方体抗压强度试验 ,研究了在高强粉煤灰混凝土中掺入不同类型和不同体积率的钢纤维及掺入不同体积率的聚丙烯纤维对高强粉煤灰混凝土抗剪性能的影响 ,并结合试验数据分析得出一些结论供参考。     

粉煤灰自保温空心砌块砌体抗压性能试验研究

粉煤灰白保温空心砌块是一种新型非承重墙体材料,为使其得到推广应用,进行了空心砌块砌体抗压性能试验,分析了砌体裂缝开展及破坏过程,得到了抗压强度和弹性模量的建议计算公式,以及泊松比建议值。试验结果表明：粉煤灰空心砌块砌体的受压破坏过程及特征与其他砌块砌体类似,但具有更大的脆性;抗压强度、弹性模量均小于普通混凝土空心砌块砌体,泊松比取值偏大。     

高强度混凝土试验研究

高强度混凝土C80在建筑工程中的应用问题极为重要.为了使设计及施工单位正常设计及使用较高强度等级混凝土,扩大高强度等级混凝土C80在建筑工程中的应用,通过不同强度等级水泥、不同粉煤灰掺量、不同品种外加剂的混凝土进行试配试验,测定混凝土强度的变化过程,对水泥强度等级、粉煤灰掺量、外加剂掺量三者之间的相互关系进行了对比分析,得出了高强度等级混凝土C80在混凝土工程中应用的参考配合比.     

粉煤灰改善混凝土耐久性研究进展

粉煤灰作为混凝土的一种重要掺加剂,对混凝土的耐久性能起到了重大改善,并且掺加了粉煤灰的早强混凝土、大掺量粉煤灰混凝土在混凝土工程中得到了极大发展.虽然在粉煤灰的应用上还存在一定的问题,但粉煤灰混凝土的应用已经是大势所趋了.本文将就粉煤灰在改善混凝土性能和大掺量粉煤灰混凝土的特点加以详述,并展望了粉煤灰混凝土的前景.